Matsumori さんの Quadrophenia 体験記

僕と同じ時間/場所を共有した方から、メールを頂きました。 ご本人の許可を得て、体験記を、ここに掲載します('97/8/4.shikano)。

どうやら、MatsumoriさんのPCが調子悪いそうです。 続きはもう少々お待ちを。

1.THEWHO復活

HYDEPARKのことを知ったのは、4月終わりくらいのサンケイ新聞夕刊でし た。とりあえず、何を差し置いても行かねばならないと決めました。 実は私はSTONES FANでもあり、今まで2回アメリカにいきなり行き、現地のダフ屋からチケット を買いコンサートを見に行っており、海外経験も豊富なので、とりあえず行けば何 とかなるということで気楽なもんでした。

2.出発まで

やばいことに、6月下旬に台湾出張の予定が入り、台湾から直接飛ぼうかなどと調 べていたが、出張がキャンセルになり、東京から行くことになって、安売りチケッ トを調べたら、欧州への格安チケットは往復で6日間以上が必要という壁にぶち当 たりました。これでは行けない。さすがにこんなに休みは取れない。しかし探した 挙げ句アエロフロートで10万円で2泊4日のチケットが取れた。

3.出発

モスクワ乗り換えである。アエロフロートは以前も使用したことがあり、モスクワ 空港で詰まらない時間を過ごす。東京ーモスクワ間は、A300を導入し、最新の 機体であったが、モスクワーロンドン間は、旧ソ連製の古い機体であった。

4.ロンドン着

ヒースローに着き、地下鉄でヴィクトリア駅へ。やすい宿はこのあたりにあるとい うことでガイドブックを調べる。しかしもう夜の12時を過ぎている、雨も降って きた。不安であるが、海外で、似たような状況にこれまであったこともあるので、 表へ出る。当然ながらB&Bの紹介所は閉まっている。とりあえず通りに出てみる 。 するとHOTELのサインが見えた。(当然高級HOTELには泊まりませんから、 日本でいえば駅前旅館といったところでしょう)当然ドアは閉まっていたが、ブザー を押すと程なく誰か出てきた。 DO YOU HAVE A ROOM?と問い掛けると、運良く部屋はあるという。 ついている。深夜に到着して宿の部屋がないことがいかにつらいか、私には過去に 部屋が空いていなくロビーで朝までいた経験がある。

30ポンドで、バスルームは別。とりあえず2日分の宿代を払う。チェックイン後 食料を仕入れに再びビクトリア駅へ。飲み物とカバブのサンドイッチを買ってHO T ELへ帰り眠る。

5.翌朝

何時に起きたのかは覚えていないが、睡眠不足にもかかわらず心は高揚していたの で、 早く起きたはずだ。ビクトリア駅に行き、朝飯をということで、コンビニみたいな 店で、 チャーハンだかヤキソバを買う。ここは、サンドイッチなどのほかになぜか中華料 理の ランチボックスを売っていた。駅前に腰掛け腹ごしらえを済ませ、地下鉄に乗りH YD EPARKへ向かう。

とにかく情報がないので現地へゆく。何時からコンサートがあるのかもわからない のだ。 恐らく大勢のアーチストが出るので午後からであろうという予想は付いている。し かし、 徹夜で待っているやつも相当いるかもしれない。指定席ではないのだ。

そういえば、ここで思い出したのだが、コンサートについて確認をするため6月の 半ば に日本のポリドールレコードに電話をして、WHOの担当の人につないでもらい質 問をし ていたのだ。その時の内容は、コンサートが開かれるのは決定している。しかしな がらW HOの名前はなく、QUADの名前が出ているだけである。出演者の名前もなくP ETE が出演するかどうかは確認が取れないということであった。

しかしながら、HYDEPARKでミュージカルをやるわけはないし、QUADの 完全 演奏を間違いなくやるということを信じてここまで来たのである。

その時の情報で、座席はVIP席が100ポンドか何かであるということだったの で、 それを購入してもいいと思っていた。

6.HYDEPARK着

地下鉄を降りると、コンサート会場への案内の張り紙があった。一安心。コンサー トはあ る。朝の9時過ぎであっただろう。次はチケットだ。当然席は自由なのだから、当 日券など というものを売っていると思っていた。会場近くにボックスがあったのでいってみ たら、パ ンフレットを売っていた。どうやらチケットは完売らしい。そうなればダフ屋しか ない。し かしまだ、それらしき人はいない。

もっともLONDONのダフ屋がどうゆう奴かは知らないけど。とりあえずパンフ レット 買い、QUADのTシャツとイベントの記念Tシャツを買う。そして物欲しげに会 場付近を さまよいダフ屋から声がかかるのを待つ。

こちらから声をかけたのか声をかけられたのかは忘れたが、ダフ屋が見つかり価格 交渉に 入る。定価は何ポンドだったかなあ、8ポンドだったかな。とりあえず出すのは1 万円まで はOKということで、交渉にあたる。

案の定100ポンドとかいってきた。(1万8千円位?)私は、彼に日本からわざわ ざ来た ということを言い、出せる金額の限度は50ポンドであると告げた。そいつはチケ ットをもっ ていなくて、ボスに相談する必要があるといってきた。携帯電話を取りだし何やら 連絡してい る。ボスのところに行けばチケットが手に入るので、一緒に来いという。公園を歩 いて出口の 方へ向かう。途中でたばこを勧められたりした。

出口付近に行くと仲間が何人か来た。ここコンサートは非常に見たい人が多いので 100ポ ンドするとか何とかそのようなことを言われたが、元々は非常に安い値段で何万枚 と売られた チケットである事を知っていたので、儲けすぎだと思った。前の方の指定席でもあ れば、20 0ポンドでも買ったかもしれないが。交渉の末50ポンドでチケットを手に入れる 。

彼が会場時間を教えてくれた。12時だという。はやる気持ちを押さえ、会場ゲー ト付近に 行ってみるがそれほどの人はいない。大切なパンフやTシャツをもって、とりあえ ずいったん HOTELにもどることにした。

7.開場

HOTELに戻り、一服して再びHYDEPARKへ。そのまえに、飲み物や食べ 物を仕入 れに、またビクトリア駅のコンビニへ行く。水とチップス、また中華料理などを買 う。レジの 黒人の子が、僕のことを覚えていて、(中華料理のランチボックスを買い込む変な 東洋人と思 っていたのかなあ)質問してきた。

日本から来て、これからHYDEPARKのコンサートを見に行く、そのために食 料を買い 出しに来たといったら、ナプキンがあそこにあるから持っていきなさいと言ってく れた。

食料を背負い込み、ゲート付近へ行く。人は増えているようだが、せいぜい数百人 といった ところか。私は一人だったので、そして、行列のようなものはなかったので、ゲー トの最前列 の方まで何気なく近づき開場を待つ。

12時近くになり、ゲート付近に係員が登場してきた。会場は、12時半くらいだ ったであ ろうか、割り込みで入り、ステージへ突入した。走る、走るしかし足がもつれて思 うようには 進まない。体力の低下を嘆く、しかし何とかステージから30メートル位の中央を 確保した。 みんなへたり込んでいる。一応自分の位置は確保したが、隙間があると割り込んで くる奴がた くさんいる。まあ、座ってのんびりコンサートを楽しもうと思った。

前半終了。休憩。続きは次の休みのときに書きます。


Minoru Matsumori 8/3